KP61のおもひで


KP61は私が初めて買った車です。
57年式で真っ赤でサンルーフ付きでした。
ホイルベースが短いのでクルクルよく回ります。(笑)
ノーマルで買ったKPも最終的にはフルチューン状態になっていくのであった・・・


改造点

足回り   フロント カヤバのダートラ、スプリング不明 
       リア   GABのジムカーナ、スプリングはタナベ

タイヤ    フロント、リアともにADVAN type D 175/70/13
        のちに185/60/14に出世、タイヤメーカーは忘れました。

ホイル    ロンシャン13インチのちにワタナベ14インチ

エンジン   最初の頃はノーマル、最終的には4A−Gを積むことになる。

マフラー   HKSのターボマフラー60φ


この車は最初に買ったこともありうれしくていろんな所に来ました。
しかし、いかんせん1300のOHV、非力さは否めません。
ひょうんなことから友達と一緒にTE71に4A−Gを搭載してある車をパーツ取り車として手に入れました。
しかもその4A−Gはキャブ仕様これは手を出さないわけにはいきませんね。
ローン組んで速攻ゲット
さすがに自分でエンジンをおろしたり組む勇気も実力もなくショップに頼みました。


左の写真がKP61本来のエンジン4K−U  右の写真が4A−G、キャブはソレックスの44φ
4K−Uの写真はずかし〜〜^^
昔はこんなのでも平気だったんだよ〜〜


なんとかスキャナーで撮り直しました。
しかし、ハチミツレモンの缶がなつかし〜〜〜^^


で、組上がったKPに乗ってみました!
以前より、やはり早いトルクもある!なにより吸気音サイコーです!
しかしその時点ではマフラーノーマルなので排気音はしょぼい!
KP用で60φのマフラーはHKSのターボマフラーしかなかったのでHKSにしました。

しかし、4A−GはもともとEFIなので進角が問題になってきます。
本当なら、KPの純正デスビを加工して使うのですが、そんなことお構いなしで乗ってました。(笑)
当然固定進角なので始動が悪かったのを覚えています、走りに行くのにエンジンがかからず諦めたことも何度かありました。
バッテリーを大きめにしたら少しは違いましたが、あまり改善はされずしょっちゅうプラグをはずしては掃除を繰り返していました。

キャブの交換
一番最初に付いていたキャブは36φ(たぶん)トヨタ純正ソレックスだ!(ファンネル無し)
こいつはやはり1600にはちょっと小さいような気がしていた、ひょんな事から友人からウェーバー40φを譲ってもらうことになる。
このウェーバー友達の家の庭に埋まっていた?といわれる物で見た目ボロボロの状態だった。
こりゃオーバーホールだな。
しかし、キャブだ、精密機械だ、いくら私が機械科卒業生とはいえ学校でキャブのOHはやったこと無いぞ!
でもやらなきゃ動きそうにない!
やっちまえ!!
でも。マジに怖いのでビデオで分解風景を撮影しながらのOHとなった。
いざ、分解してみると何のことはないのだ、単純な構造。
しかし、フロートの調整は下手にいじるととんでもないことになるのでそのままにしておいた。
そしていざ装着、エンジンON!かかった!
この時のうれしさはたまらなかった、しかし、アイドリングが落ち着かない、
どうもどこからかエアを吸っているらしい、どこだ?、一番怪しいインマニを増し締めしてみる、ボキ!いやな音とともに地面にナットがコロ〜ン、あ〜〜〜やっちまった〜!あせってインマニをはずしボルトを見てみるとこれは交換すればいいとわかって一安心
いや、まだまだ!肝心のエアの吸い込み原因が分からない〜、あ〜でもないこ〜でもないと探しているうちにあった!ここだ!キャブの下の方にあるボルトの穴から吸っていた、そこに目止めのボルトを入れて一安心(今度こそホントに)
そこで試運転、華麗な吸気音とともに加速していく!(といっても36φと大してかわんないけど)いいぞ〜!帰ってきてボンネットを開けてビックリ!無い!、無いぞ!
あ〜名前忘れたけど、キャブの中にあるパーツが吹っ飛んでるのだ!うそだろ〜〜!いそいで探しに行くが、無い!無い!友達も一緒に探してくれて道ばたがってるパーツを見つけてくれたのだった、原因はファンネルがなかったので(ファンネルで固定するような仕組みになっていた)パーツを押さえることが出来ず飛んでしまったらしい、仕方なくファンネルの代わりに網をかぶせ飛び出さないよう固定したのである。
しばらくはウェーバー40φで乗っていたがまたやらかしてしまった・・・
また調子が悪くなり、キャブをOHし、いざ装着!
あれ?なんかおかしいな、もう一回ばらしてフロートを抜こうとしたその瞬間!ポロっとフロートを支えている軸受けが折れてしまいフロートが安定しない状態になってしまった!、マズイ!でももしかしたら何とかなるかも?、何事もなかったかのように組み直し装着、エンジンをかけようとしてキーを回した瞬間 ブシュ!」といやな音が!それとともにキャブからガソリンが溢れ出る〜!あわてて、キーを抜き冷静になろうとするがもう汗だくだ。
仕方なく元の36φを引っ張り出してつけてというのは言うまでもない・・・・

その後、友人がTE71を処分することになり、そのエンジンに乗っていたソレックスの44φをゲットし命を閉じることとなる・・・

KPの最後
KPの最後はあっけなかった、友達とバトルをしようと走っていったのはいいが途中でいきなりギャウワ!と鈍い音とともに動かなくなってしまった、どうやらギヤかデフが逝ったらしい、前にも後ろにも進まなくなってしまった。
こうしてバトルをすることもなくKPは私の手から放れていった。

今でもKPを見ると乗りたくなる(奥さんに言ったら殺させること間違い無しです)、何度も街なかでスピンし楽しませてくれたKP、車を走らせる気持ちよさを教えてくれたお前を忘れないぞ!

結論から先に言ってしまうとKPに4A−Gは載せない方がいい
なぜなら、フロントが重くなってしまうのでバランスが狂ってしまうのだ。
しかも載せた4A−Gは非力な初期の物、パワーも大して上がっていない。
はっきり言ってKPの4Kフルチューンなんぞがやってくると負けてしまうのだ!
だから、おすすめはしない。(やるやついねぇよ!