スクリーン印刷


スクリーン印刷ってご存じでしょうか?
説明しにくいですが、その名の通りスクリーン(紗)を使い印刷する印刷法です。

なぜ私がスクリーン印刷の話をするかと言いますとそれは、自分でやってる会社だからです。


ここではスクリーン印刷について説明します。

スクリーン印刷の仕組み
スクリーン印刷は昔(今でも使っていらっしゃる方はいます)はの紗を使っていたこともありシルクスクリーンプロセス印刷とも呼ばれ、孔版印刷の部類に入ります。
スクリーン印刷はわかりやすく説明すると、網戸を想像してください、網戸のもっと目の細かいスクリーンを使用しそこに感光乳剤を塗りポジフイルムで焼き付けて版を作ります。
もっと簡単に言うと「プリントごっこ」のかなり高性能なものと思っていただければいいと思います。(これが一番わかりやすいがこの説明はちょっといだったりもする・・・)

スクリーン印刷の特徴
スクリーン印刷の特徴は素材を選ばない(私は選ぶけど・・・)キャッチコピーは「気体と液体以外何でも印刷できる」です。(実際はそうでもなかったりもする・・・)
他の印刷方法に比べるとインクの厚みが厚い、これは隠蔽力がある、耐候性に富んでいると言うことになります。
また、小ロット(1枚から)からでも印刷できるというメリットもあります。

アートな世界
スクリーン印刷で有名なのは「ヒロヤマガタ」氏や「アンディー・ウォホール」氏のようなポップアーティストではないでしょうか?

町にあふれるスクリーン印刷
では実際どのような物がスクリーン印刷で印刷されているのでしょうか?
今暑いですか?寒いですか?コーヒー飲みたくありません?
ガラスコップコーヒーカップに何か印刷されていませんか?
スクラッチのくじをしたこと無いですか?
最近では点字もスクリーン印刷で印刷してあります。
CDの表面にタイトルやデザインが印刷してありますよね?
それらはほとんどスクリーン印刷で印刷された物です。
あなたが使っているパソコンや各種精密機器の基盤などもスクリーン印刷で印刷されています。
車に乗ればメーターパネル道路標識(小さい物)、イベントのバナーなど町中にスクリーン印刷があふれていることがおわかりでしょう。

スクリーン印刷の工程
では実際の行程はどのようになっているのでしょうか?
先日作ったステッカーを例にしてみます。

製版
まず、原稿(版下)からポジフィルムを作ります。

この原稿はレーザープリンターを使用して作りました。
このほかに、リスフィルムやカッティングフィルムなどを使用する場合もあります

そして版に感光乳剤を塗ります、この乳剤の塗る厚さによってインクの厚みや精度が決まってきます。

これは、何も塗っていない版です。 感光乳剤を塗った直後

ポジフィルムと版を真空状態にし密着させ光を当てます。

このように、セットして・・・ 真空状態にして、紫外線を当てます

すると、光(紫外線)が当たったところだけ感光し当たらなかったところは感光しないままになっています、その版を水で洗浄します、感光乳剤は感光していないところは水に溶けるのでそこだけ小さな穴があくのです。

感光して色が変わっているのわかりますか? 水圧の高い水で洗浄します。

印刷
版を印刷台にセットし位置決めをします。

インクを混ぜて希望の色に調色します 印刷(わかりにくいかもしれませんが版の上に乗っかっているのがスキージです。
乾燥 警戒標識なんかも印刷してます

そして、スキージーというゴムがついた道具で版の上のインクをこさいでいくようにすると、インクは版の穴から印刷物へと移動します、そうすると印刷できるというわけです。
そうして、印刷物を乾かすとできあがりです。
この作業は各色ごとに必要なので2色なら2回、10色なら10回と色数だけ工程は増えていきます。

うちの会社では主にビニール関係の印刷をしています。
車検証入れ、夜間金庫のバックの説明部分、ゴミの不法投棄を禁止する看板
私が専属で入らせていただいている会社では道路標識(補助板、警戒標識など)を作っています。
もしかしたらあなたの街のどこかで私の印刷した物が目にはいるかもしれませんね。

オリジナルなステッカーやTシャツ
スクリーン印刷は素材を選びませんからステッカーやTシャツに印刷できます。
うちの会社でもよく個人的に作ったりもしていますよ。
ただ、Tシャツは最近ではカラーコピーを使った熱転写の方が簡単でいいかと思います。
あなたもオリジナルステッカーTシャツなど作ってみませんか?
アドバイスできると思います。
とりあえず相談でいいですからメールをくださればお答えできると思います。


注文・問い合わせ用はこちらまで

増田プロセス
広島市西区古江東町25−19−203
FAX (082)254-2978
担当 増田